インデックス投資で資産の土台を作った後、次に欲しくなるのは「評価額」の数字だけではなく、定期的に手元に入ってくる「現金(キャッシュフロー)」という人は多いと思います。
このとき、多くの投資家は「高配当株」による利回り向上か、「個人向け国債」による絶対的な守りを検討します。しかし、デジタルビジネスの実務家として投資の効率性を戦略的に考えると、この二者だけでは「安定性と利回りの最適解」には届かないことに気づきます。
今回は、高配当株・国債と「不動産ST」を比較し、その優位性と注意点を明らかにします。
高配当株:入金の「変動」と「選定コスト」の壁
高配当株は魅力的な選択肢ですが、インデックス投資家にとっては「手間の増大」がネックになります。
- 特徴: 企業の利益の一部を配当として受け取る。成長性も期待できる。
- 不動産STの視点: 株式の配当は企業の意思や業績に左右されますが、不動産STの収益源は「家賃」です。居住用や物流倉庫の賃料は、特定の企業の業績以上に安定しており、計算の立ちやすい入金サイクルを作れます。また、個別株のように膨大な財務諸表を分析する代わりに、プロによる厳格な物件精査(目利き)の結果に乗れる点、そして何より投資対象である不動産を自分の目で実際に確認できる安心感がある点は、効率と納得感を重視するビジネスパーソンにとって大きなメリットです。
個人向け国債:圧倒的な「守り」と「低利回り」の壁
「元本割れは絶対に避けたい」という層にとって、国債は最強の守りです。しかし、キャッシュフローの構築という点では物足りなさが残ります。
- 特徴: 国が元本と利息を保証。極めて低リスク。
- 不動産STの視点: 昨今の金利状況でも、国債の利回りは限定的です。不動産STは、鑑定評価額に基づいた「実物資産」としての担保価値を持ちながら、国債を大きく上回る利回り(一般的に3.0%〜5.0%前後)を目指せます。また、インフレ局面では固定金利の国債は実質価値が目減りしますが、不動産は物価上昇に追随しやすい「インフレヘッジ機能」を備えています。
三者のポジション比較:なぜ不動産STが「中庸の正解」か
| 項目 | 個人向け国債 | 不動産ST | 高配当株(個別) |
| 入金の安定性 | 極めて高い | 高い(賃料ベース) | 普通(業績連動) |
| 期待利回り | 低い(0.1%〜) | 中(3%〜5%) | 中〜高(3%〜) |
| 価格変動幅 | ほぼなし | 限定的(鑑定評価) | 大きい(市場連動) |
| 管理の手間 | ゼロ | ゼロ(プロに外注) | 高い(銘柄選定が必要) |
不動産STは、「株式ほどのボラティリティは許容できないが、国債よりも効率的にキャッシュフローを積み上げたい」という、合理性を重んじる層にとっての「空白地帯」を埋める存在です。
実務家として押さえておくべき「注意点」
もちろん、万能な投資先はありません。リスク管理の観点から、以下の2点は冷静に把握しておくべきです。
- 流動性の制限: 上場株式や国債のように「今日売って明日現金化」はできません。売却機会が限定されるため、あくまで余剰資金での長期保有が前提となります。
- 元本保証ではない: 国債とは異なり、物件価格の下落リスクは存在します。そのため、「物流倉庫」や「都市部マンション」など、需要が底堅いアセットを見極める視点が重要になります。
終わりに
「高配当株ほどのリスクは取りたくないが、国債よりも生活を豊かにする入金が欲しい」
この切実なニーズに対する、デジタル時代の解が不動産STです。インデックス投資で「守り」を固めたあなたが、次の一手として「計算の立つキャッシュフロー」を組み込むなら、これほど論理的な選択肢は他にありません。

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